内祝いのマナー完全ガイド│相場・半返し・贈る時期・のしの書き方まで徹底解説

内祝いのマナー徹底解説 ギフト選び

出産・結婚・新築・入学など、嬉しいイベントの時にもらうお祝いのお返しに贈る「内祝い」。しかし、人生の中で何度も機会があるわけではないので、いざ準備しようとすると

  • 何を贈ればいい?
  • 相場はいくら?
  • 半返しって絶対?
  • のしはどう書くの?
  • いつまでに贈るの?

など、迷いが多いギフトでもあります。

この記事では、初めての人でも迷わず準備できるように、内祝いのマナーを徹底解説。相場・半返し・贈るタイミング・熨斗(のし)の書き方・定番ギフトまで、まとめて紹介します。

内祝いとは?意味と考え方

本来の「内祝い」は、「身内で起きたお祝いごとを周りの人たちと分かち合う」ための贈り物のこと。現代では少し意味が変わって、「お祝いをいただいたお礼として贈るお返しのギフト」が一般的になっています。どちらにしても、「感謝の気持ちを伝える」ということが前提です。

内祝いの相場│半返しは基本だけど絶対ではない

半返しとは?

内祝いを贈る時によく言われるのが「半返し」。半返しとは、いただいた金額・品物の半額程度の品物で返すこと。日本の贈答文化における”バランスの良さ”から根付いたマナーです。

相場の目安

ご祝儀なら、半返し(2分の1の金額)。贈答品なら、品物価格の約2分の1相当のもの。また、高額なお祝いをもらった場合は、3分の1、もしくは気持ちだけでOK。というのが内祝いの相場の目安です。

高額すぎるご祝儀は半返しするとかえって相手に気を遣わせてしまったり、親族や親しい友人は相場にこだわらないケースも多いので、必ずしも半返しが絶対というわけではありません。

また、このような文化的な慣習やマナー・作法は、地域性が強く出るため、極端に高額・少額でない限りは細かく言われないことがほとんどです。

相場はあくまで目安としてとらえ、相手が負担に感じない金額を意識すれば良いでしょう。

内祝いはいつ贈る?最適な時期

内祝いを贈るタイミングはお祝いの種類によって異なります。

お祝いの種類 内祝いを贈るタイミング
出産内祝い 生後1ヶ月(お宮参りの時期が目安)
結婚内祝い 入籍・挙式から1ヶ月以内
新築内祝い 入居してから1〜2ヶ月以内
入学・卒業・就職 お祝いを受け取ってから1ヶ月以内

もし遅れる場合は、「遅くなりましたが」と一言添えれば失礼にはなりません。

内祝いの「のし」のマナー│表書きと水引の選び方

のしの表書きと水引も、お祝いの種類によって異なりますが、基本的には2パターンです。

お祝いの種類 水引 表書き(のし上) 送り主(のし下)
出産内祝い 紅白・蝶結び 内祝 赤ちゃんの名前
結婚内祝い 紅白・結び切り 寿 または 内祝 苗字 または フルネーム
新築内祝い 紅白・蝶結び 内祝 苗字 または フルネーム
入学・卒業・就職 紅白・蝶結び 内祝 苗字 または フルネーム

内祝いで避けたいNGギフト

贈り物を選ぶとき、相手を不快にさせる可能性があるものは避けますが、内祝いも同様です。

  • 刃物(縁を切る意味)
  • ハンカチ(別れを連想する)
  • 高級すぎるもの(相手が気を遣う)
  • 香典返しを連想させるもの(黒白の包装・日本茶など)

内祝いに人気の定番ギフト

相手の好みがわからない場合は、食べ物やバスアイテム、タオルなどの消え物・実用的なものを選ぶのが安全です。

食べ物系

  • カタログギフト
  • 高級スイーツ
  • 産地のグルメ
  • コーヒー・紅茶セット

日用品・消耗品

  • タオル
  • 洗剤ギフト
  • ハンドソープ
  • ギフトカード

特別感のあるアイテム

  • 名入れギフト
  • プチ高級調味料
  • おしゃれな雑貨

まとめ│内祝いは”感謝の気持ち”が一番のマナー

内祝いはマナーが多いように見えますが、本質は「ありがとう」を丁寧に伝えること。

  • 相場は”半返し”を目安に、負担のない金額で
  • お祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安に
  • のしは水引・表書きを正しく
  • 相手が喜ぶ”消え物ギフト”が無難

このポイントを押さえて、内祝いをスムーズに準備しましょう。